「圧力鍋でおでんを作りたいけど、注意することってある?」
「普通の鍋と同じようにやってもいいの?」
1)おでんを圧力鍋で作る時入れてはいけないもの2選!
2)圧力鍋でおでんを作る時の注意点
3)より美味しく作るコツ
結論から言うと、入れてはいけないのは「じゃがいも」と「練物」。
便利な調理道具、圧力鍋。
短時間で味の染みた美味しい料理が作れるため、高い人気を誇っています。
そんな圧力鍋ですが、もちろんおでんも美味しく作れます。
しかし一般的な鍋と同じように作ると失敗の原因にも……。
実は、じゃがいもや練物は最初に入れてしまうと美味しさが損なわれてしまう恐れがあります。
以下で詳しく解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください。
1)おでんを圧力鍋で作る時入れてはいけないもの2選!
おでんを圧力鍋で作る場合、圧力がかかることを念頭に置く必要があります。
その際、注意すべき食材は「じゃがいも」と「練物」です。
じゃがいも=煮崩れてしまう
じゃがいもを圧力鍋に入れて煮込んでしまうと煮崩れを起こしてしまいます。
煮崩れ状態がむしろ好きな方やお出汁にとろみを出したい場合は良いかもしれませんが、そうでないなら他の具材と一緒に入れるのはおすすめできません。
煮崩れてしまう原因としては、食物繊維の一種である「ペクチン」が関係しています。
ペクチンとは
ペクチンは細胞壁の構成要素であり、細胞同士をつなぐ役割を持っています。
しかし80℃以上で加熱するとこの成分は分解され、その結果細胞壁が崩れて煮崩れしてしまうのです。
しかし50~70℃を保って加熱すると、逆に「硬化現象」が起こります。
読んで字のごとく元の状態よりも硬くなる現象で、こうなった後だと100℃近くに熱したとしても崩れることがありません。
つまり圧力鍋で作る際は減圧後に入れるか、あるいは別の鍋で60℃程度を保ちながら下茹でしてから入れると煮崩れを防ぐことができるでしょう。
練物=膨張
練物を圧力鍋に入れると膨張してしまいます。
そうなると旨味が損なわれますし、厚揚げは中に「す」が入ってしまって食感も悪くなってしまうでしょう。
また、場合によっては蒸気の通り道を塞いでしまいます。
そうなると蒸気が溜まってしまい、最悪爆発してしまう可能性も。
はんぺんなどは際限なく膨張するので、減圧後に入れるようにしましょう。
2)圧力鍋でおでんを作る時の注意点
ここからは、先に紹介したもの以外の注意点を3つ解説していきます。
①鍋の最大調理量を守る
取扱説明書に記載されているかとは思いますが、消費者庁は水+食材で2/3以下になるよう推奨しています。
また、豆類・麺類は膨張するため水と合わせて1/3以下になるようにしましょう。
欲張ってめいっぱい入れてしまうと調理中に嵩が増え、事故につながりかねません。
安全性を保ち、また圧力鍋の力を最大限引き出すためにも容量を守るようにしてください。
②だしパックには注意
入れるだけで旨味を出せる便利なだしパックですが、市販のものは推奨されていないことが多いようです。
というのも、圧力鍋内の高温多湿な環境に耐えられず、包装材等が溶けだしてしまう恐れがあるのだとか……。
商品によるので、詳しくはそれぞれに記載されている注意事項をご確認ください。
③圧力が下がるまで蓋を開けない
調理が終わったからといってすぐに蓋を開けるのは危険です。
直後はまだ圧力が高いため、開けた拍子に蓋や中身が飛び出してしまう恐れがあります。
圧力が下がるまで待ってから開けるようにしてください。
3)より美味しく作るコツ
最後に、圧力鍋でおでんを作る際のコツを紹介していきます。
①食材ごとの入れるタイミング
先述のようにじゃがいもや練物は注意が必要ですが、タイミングを変えれば圧力鍋おでんにも入れることができます。
また、実はソーセージも破裂する恐れがあるため、これらの食材は他の具材と一緒に煮込むことはおすすめできません。
じゃがいもは下茹でしてから入れるという方法もありますが、そのほかは圧力調理後、圧が下がってから入れて10分程度煮込むようにしてください。
ちなみに、爆発しそうなイメージのある卵は意外と問題ありません。
圧力調理すると弾力性が高まり、しなければぷるぷるのまま……と食感に違いがあるため、お好みのタイミングで入れるようにしましょう。
②下処理を行なう
じゃがいもの話もありましたが、他の具材でも下処理をすることで美味しさがアップするものがあります。
例えば大根。
煮崩れ防止のために面取りをし、やわらかくするために他の具材と煮込む前に圧力鍋で下茹でするのがおすすめです。
その際、米や研ぎ汁を入れると大根から出た灰汁が再び吸収されるのを防いでくれたり、甘みが引き立ったりしますよ。
また、牛すじも下茹でをしましょう。
それによって灰汁・余計な脂・臭みを取ることができます。
まとめ
圧力鍋を上手に使うことで簡単に美味しいおでんが作れるようになります。
ただし普通の鍋とは違う注意点もあるため、よければ今回の記事を参考にしてみてください。
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