1.九字を切ってはいけません!やってはいけない理由
2.そもそも九字切りって何?
3.素人がやっても大丈夫?
4.九字の効果3つ
結論から言うと、九字を切ってはいけない理由は2つあります。
あなたが素人ならやらない方がいいです!
九字切りは代表的な呪術の一つであり、知っている人も多いですよね。
幼少期に憧れて練習した人や霊的なモノと対抗するために習得した人、嫌いな相手に使用したい人もいるかもしれません。
今回は、九字切りは安易な気持ちでやってはいけない理由と、九字切りとは何かという点について解説します。
1.九字を切ってはいけません!やってはいけない理由
九字切りをやってはいけない理由は大きく分けて二つです。
②誰かを傷つけた際、自分に返ってくる可能性がある
この理由について詳しく説明する前に、そもそも九字切りとは何かという点についてお話します。
2.そもそも九字切りって何?
九字切りは、九字護身法とも呼ばれる護身術の一つです。
起源は中国やインドとされていて(諸説あり)、日本に伝来した際に修剣道や陰陽道に取り込まれ発展しました。
九字切りは九つの感じを唱えながら手を動かし力を発揮する呪術で、近年のアニメにも独自の形でその要素を取り入れられていますね。
登場人物が呪文を唱えながら手元を動かす場面を見たことがある方も多いでしょう。
このような作品内でかっこよく演出されるため、憧れて真似をしたくなる人がいるというのも頷けます。
3.素人がやっても大丈夫?
素人が九字切りをするのは危険です。
上記の「九字切りをしてはいけません!やってはいけない理由」でお伝えした項目を基に、ご説明します。
①本来プロの術者が扱う呪術できちんとした作法がある
九字切りは本来、厳しい修行を重ねた修剣道や陰陽師が扱う呪術です。素人が術者をまねて九字切りをやっても、効果がないことがほとんどです。
また、九字切りは除霊であり浄霊ではありません。
霊的なものに悩まされているなどの特別な事情で九字切りを教わった人は、九字切りをした後、プロの術師が処理、浄霊をします。
基本的に九字切りはプロの行う呪術で、例外的に素人が行う際でも、プロ術師の介入が必要不可欠と言えるでしょう。
②誰かを傷つけた際自分に返ってくる可能性がある
素人が九字切りを行い誰かを傷つけた場合、思わぬ形で自分にも返ってくる可能性があります。
例えば誰かに恨みをもって九字切りをしたとき、異変に気付いた相手が神社などで神頼みなどすれば倍の力で反撃されてしまうでしょう。
また、「何となく嫌な感じがするから」、「気分が晴れないから」など、対象が特定のモノでない場合でも、実は特定の魂を相手に傷つけてしまっている可能性があります。
見えないモノを相手にしているときこそ、慎重に向き合うべきだと私は感じます。
【豆知識】
少し話は逸れますが、「人を呪わば穴二つ」という言葉を聞いたことがあると思います。
これは平安時代、天皇や貴族たちに仕え活躍していた陰陽師から生まれた言葉です。
強力な呪術を扱う陰陽師は殺しの依頼も請けることがありました。
その際、自分も相手から呪い殺される可能性があることを覚悟し、自分の墓と相手の墓、二つの穴を用意したといいます。
「人を呪わば穴二つ」は、呪術を扱う陰陽師の死への覚悟から生まれました。
この語源からもわかるように、プロの間でも呪術は命がけです。
九字切りは修行を行ったプロが扱うものだということを踏まえると、たとえ効力を持たないとしても、素人が軽い気持ちで行ってよい呪術ではないでしょう。
4.九字の効果3つ
とはいえ素人の私達にも九字切りの必要な機会があるかもしれません。
気分が落ち込んでどうしようもないとき
何か危険なことに挑戦しなければいけないとき
九字切りの効果を知っていれば、呪術について詳しい人に助けを求められるかもしれません。
九字切りで期待できる効果は、除霊効果、魔除け、精神統一の3つです。
一つずつ解説します。
①除霊効果
上記で紹介したように、九字切りには除霊効果があります。
九字切りで憑りついている霊などを取り除いた際には、その霊を浄めることまで行うのが一般的です。
②魔除け
九字切りは山などに入る際に魔除けにも使われていました。
悪いものを払うだけでなく、寄り付かないようにする効果もあります。
③精神統一
九字切りには自分自身を落ち着かせ、集中力を高める、精神統一のような効果も発揮します。
これは現在、科学的に証明されていることであり、かつては忍者や武士たちも戦いの前の精神統一に九字切りを利用していたと言われています。
これらの効果は、あくまでも『迷信』と言われています。
まとめ
九字切りが素人の独断だけで行えるものではないことがわかったと思います。
試しにやってみる程度では効力が発揮されないことがほとんどです。
万が一九字切りが必要な場合、悪い方向に働かないよう寺院などプロに相談をするのが一番よいでしょう。
また、素人と思われる人に九字切りを依頼するのもよくありません。
さまざまな人に相談し、信頼できる相手を見つけることが大切です。
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