「夜中にムカデが出て以来、怖くて眠れない。電気をつけておけば出てこなくなるって本当?」
こんな疑問を解消します。
1)【ムカデ】は電気つけて寝ると出てこない?
2)ムカデが出たとき子供も安全な環境の作り方3つ
3)そもそもムカデが寄ってこないようにする方法
4)ムカデに刺された時の対処法&ポイント
夜中に目を覚ますと、すぐ近くにムカデが……なんて経験ありませんか?
考えただけでもゾッとしてしまう方も多いかと思います。
これに対し、電気をつけておけば大丈夫という言説がありますが、実際のところどうなのでしょうか。
結論からいうと、残念ながら絶対的な効果はありません。
しかし電気よりも期待できる対策があります。
今回は寄ってこない方法、寄ってきても安全性が担保できる環境作りなどについて解説していくので、ぜひ最後までご覧ください。
1)【ムカデ】は電気つけて寝ると出てこない?
ムカデは夜行性で、暗くてじめじめしたところを好む傾向にあります。
そのため、電気をつけた状態なら出てこないのではないかとも囁かれていますが……。
残念ながら、出るときは出ます。
つまり部屋の明るさはあまり関係がないようです。
そのため、それ以外の面でムカデが出てこないような対策をすることが重要です。
また万が一出てきてしまっても、咬まれるといった被害を最小限に抑えられるよう準備をしておきましょう。
これら2点について以下で詳しく解説していくので、ぜひ最後までご覧ください。
2)ムカデが出たとき子供も安全な環境の作り方3つ
ここでは、ムカデが出てきてしまった時を想定した環境づくりについて解説していきます。
お子さんは大人よりも刺激に弱いため、ムカデ自体から守ることはもちろん、その対策においても低刺激を意識しましょう。
①子供用虫除け剤を使用する
虫対策においてスプレー等の虫除けは必須ですよね。
ただし、商品によっては強い刺激を含むものも。
例えば「ディート」という成分が入っているものは、以下のような縛りがあります。
また、濃度が30%以上のものだと12歳未満は一律禁止となるため(日本の場合)、成分をよく確認することをおすすめします。
子供用と銘打っているものは低刺激に作られているので、大人用と分けて常備しておきましょう。
②ハッカ油スプレー使用する
先程は身体に吹きかけましたが、今回は部屋に吹きかけます。
ハッカ油は虫除けに効くという話を聞いたことがあるかもしれませんが、それに含まれる「L-メントール」という成分はムカデも苦手としています。
注意点としては、原液のままだと肌や布に触れたときに肌荒れや染みの原因にもなるということ。
濃度を薄めてから使用するようにしましょう。
ハッカ油スプレーの作り方
※ハッカ油の量は今回3~4滴としましたが、10滴や30~40滴といった例もあります。
まずは少ない量から試してみて、自分なりに調整してみてください。
※ハッカ油にはポリスチレンを溶かす作用があります。
ボトルはポリスチレン製以外を使用しましょう。
①無水エタノールにハッカ油を垂らして混ぜる
②水を入れて混ぜ、スプレーボトルに入れる
③蚊帳を設置する
蚊帳は読んで字のごとく蚊を防ぐためのものですが、ムカデにも効果があります。
さらに濡れタオルを入れたビニール袋を蚊帳の外に置いておくのがおすすめ。
じめじめ好きのムカデがそちらに流れる可能性があるので、より安全性が高まるでしょう。
3)そもそもムカデが寄ってこないようにする方法
ここまでは出てきたときのことを想定した対策を解説しましたが、そもそも出てほしくないですよね。
相手も生き物なので完全にシャットアウトとまではいきませんが、部屋に侵入する確率を下げることはできます。
ここでは3つに分けて解説していくので、よければ参考にしてみてください。
①部屋を清潔・快適にする
ムカデはじめじめした空間やエサがある空間を好みます。
そのため、湿度を下げたり食べ残しや生ごみはすぐに処理したりするようにしましょう。
また、ムカデは肉食なので他の虫がすみ着いているとそれを目的に寄ってくる可能性もあります。
掃除を隅々まで行ない、あらゆる虫を排除するよう心がけてください。
つまり、人間にとって快適な空間を作ればムカデは寄ってこないということです。
②侵入経路となり得るものを塞ぐ
ムカデは数ミリ程度の隙間でも侵入できます。
気になるところはテープやネットで塞ぐようにしましょう。
排水溝には蓋を、換気扇にはフィルターをつけるのもおすすめです。
外に岩やブロックがあると、そこに滞在しがちです。
可能であればそれも撤去すると拠点がなくなり、その分部屋に侵入する確率も減るかもしれません。
③ひのきの香りの防虫剤を使用する
ムカデはひのきの香りを苦手としています。
そのため、防虫剤ではその香りを含むものがおすすめ。
ダニなど他の厄介な虫にも効果があるので、一石二鳥ですね。
4)ムカデに刺された時の対処法&ポイント
対処法
ムカデの毒はオコゼと同様、42~43℃以上(43℃以上が望ましい)のお湯に患部を浸すと効果があると考えられています。
これは毒が蛋白質であり、先述の温度でその効果が減退するからです。
反対に40℃以下だと活性化してしまい、痛みが増してしまうので注意しましょう。
その後ステロイド軟膏を塗るとかゆみや炎症を抑えることができます。
市販でも販売されているので、薬剤師や登録販売者に相談してください。
注意点
以上では自力で行なう対処法を紹介しましたが、少しでも気になるようなら医療機関を受診するのが望ましいです。
43℃以上のお湯を維持して浸し続けるのは容易ではありませんし、ステロイド軟膏は程度の差こそあれ比較的刺激の強い薬です。
特にお子さんの場合は症状もステロイドの影響も強くなりやすい傾向があります。
また、稀にアナフィラキシーショックが出て呼吸困難や血圧低下といった症状に発展する可能性も。
咬まれただけだから、と思わず積極的に病院を頼りましょう。
まとめ
電気をつけておくよりも、日ごろからゴミを捨てる習慣を作ったほうがムカデ対策には効果があります。
隅っことかついテキトーになりがちで……という方は、これを機に一度お掃除に力を入れてみてはいかがでしょうか。
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