「カタツムリってペットにしてはいけないの?」
その疑問にお答えします。
1)【カタツムリ】をペットにしてはいけないと言われる理由
2)カタツムリに触った後は手洗いを徹底しよう
3)海外ではカタツムリは危険生物として認識されている?
4)それでもカタツムリを飼いたい人へ!飼い方を解説
梅雨の風物詩でもあるカタツムリ。
紫陽花にとまっている姿は絵になりますし、童謡で小さい頃から親しみがある生き物なのではないでしょうか。
しかし、ペットにするのは危険という話もあります。
それはなぜなのでしょう。
結論から申し上げますと「カタツムリには寄生虫が潜んでいる可能性」があるのです。
※法律上、飼うことに問題はないです!
この記事では寄生虫の詳細や、それでも飼育したい場合の注意事項等を解説していきます。
それでは見ていきましょう。
1)【カタツムリ】をペットにしてはいけないと言われる理由
その理由は「寄生虫」です。
最も有名なのが広東住血線虫で、人間の体内に入ると広東住血線虫症を引き起こす可能性があります。
2週間ほど潜伏期間があり、その後以下のような症状が現れます。
・神経麻痺
・激しい頭痛
・全身の痛み 等
人間の場合は体内で成虫になることはありませんが、量によっては重症化し、最悪死に至るケースもあるそうです。
また人間だけでなく犬にも有害です。
ペットを飼っている方はなるべく近寄らせないようにしましょう。
2)カタツムリに触った後は手洗いを徹底しよう
日本では広東住血線虫症になった事例は少ないそうですが、
一方で全国的に発見されてもいます。
そのため、万が一に備えて
触った後は石鹸等を使って念入りに手洗いをしましょう。
手洗いを徹底します!
3)海外ではカタツムリは危険生物として認識されている?
2017年の例ですが、ハワイの保健当局が広東住血線虫症が増加しているとしてカタツムリやナメクジに触らないようにという警告を出しています。
ハワイでの感染例は2017年までの過去20年間で2件でしたが、警告直前の3ヵ月の間で6件に増加。
カリフォルニア州など他の州でも確認されたそうです。
日本よりも被害が大きいことから、危険視されているようですね。
4)それでもカタツムリを飼いたい人へ!飼い方を解説
カタツムリは寄生虫のリスクが付き物なので、生半可な気持ちで飼育するのならあまりおすすめはできません。
しかしそれでも飼いたい人のために、ここでは飼育に必要なものと注意点を紹介します。
①必要なもの
必要なものは以下の通りです。
・餌
・霧吹き
・飼育ケース
・落ち葉や木の枝、水苔
自然界の土にも寄生虫等が潜んでいる可能性があるので、昆虫用の腐葉土にしましょう。
餌は野菜や果物がおすすめ。
人参やキャベツだと季節問わず手に入りやすいかと思います。
また卵の殻など、殻の栄養になるカルシウムも与えてください。
②注意点
注意点としては〈保湿と風通しの両立〉〈台所でケースを洗わない〉です。
湿度を保つため、霧吹きで1日2回以上葉や苔を湿らせましょう。
ただし乾燥しないようにとケース内を密閉するのはNG。
逆に菌が繁殖する原因になります。
風通しの良い日陰に置くようにしましょう。
汚れてきたとき、そして2週間に1度はケースを水洗いしてください。
この時注意してほしいのは、台所で洗わないということ。
寄生虫がいると、次に料理をした時に誤って寄生虫が入り込む恐れがあります。
外の蛇口等で洗い、その後は周囲もよく洗い流してください。
飼うときには気をつけます!
まとめ
・触ったら必ず石鹸で手を洗おう
・飼育する場合はケースを台所で洗わないようにしよう
今回はカタツムリを飼育するリスクを中心に解説していきました。
カタツムリ自体に害はないものの、寄生虫が付着している危険性があるので注意が必要です。
とはいえ可愛らしいのも事実ですし、十分に気をつければ飼育も不可能ではありません。
リスクを常に頭に置きつつ触れ合うようにしてくださいね。
コメント