「薬局で買える歯の接着剤ってあるの?差し歯が取れちゃった。
自分でつけられないかな?」
そんな疑問にお答えします。
1)薬局で買える歯の接着剤はあるの?
2)どうしても接着したい時自分でできる応急処置
3)自分で接着剤を使って治さないほうがいい理由やリスク4つ
4)歯の接着剤はネットでは購入可能?
何かの拍子にポロッと差し歯が取れてしまった、とお困りではないでしょうか。
本当は病院に行くのが1番良いのはわかっていても、仕事や用事が立て込んでいて行く余裕が無い! という方も多いかと思います。
しかし歯が無いままも困る。
そんな時、応急処置として自分でくっつけられたら良いですよね……。
残念なお知らせですが、薬局等で歯用の接着剤は購入できません。
それだけでなく、自力でつけることによって虫歯や歯を失う原因にもなります。
この記事ではその危険性をお伝えすると共に、どうしても接着したい時の応急処置も紹介します。
それでは見ていきましょう。
1)薬局で買える歯の接着剤はあるの?
歯を接着する専用の商品は、薬局で買うことができません。
差し歯等が取れてしまった場合は自分で対処せず、すぐに歯医者さんへ行くのがベストです。
しかし忙しくてそんな時間がない、という方もいらっしゃるでしょう。
次の項ではそんな時の応急処置を紹介します。
ただし、あまりおすすめはしないので最終手段だと思ってくださいね。
2)どうしても接着したい時自分でできる応急処置
歯の接着は専用の接着剤(セメント)を使い、プロの技術を持った歯科医師が施術するものです。
つまり、本来は時間がないからといって自分で対処するべきではありません。
しかし「どうしても」という方は、入れ歯安定剤を使うのが良いでしょう。
接着方法は以下の通りです。
②歯根の穴が上手く磨けない場合は歯間ブラシを使う
③歯を一度穴に入れてみて、問題なくフィットするか確かめる
④入れ歯安定剤を歯に少量塗布して穴に戻す
入れ歯安定剤にはクリームタイプとクッションタイプがありますが、この場合はクリームタイプを選んでください。
クッションタイプだと接着剤として機能しません。
また塗布する量は少なめにしましょう。
接着剤とは違うので、厚塗りすると浮く原因となります。
3)自分で接着剤を使って治さないほうがいい理由やリスク4つ
自分で治さない方が良いと申し上げましたが、それはなぜなのでしょう。
ここではその理由やリスクを4点解説していきます。
①外れなくなり、歯を削ることになる可能性がある
例えば瞬間接着剤などでつけてしまった場合、歯科医師でも取り外すのは困難を極めます。
最悪歯を削って取ることになるので、ボンドや瞬間接着剤等でくっつけるのは絶対にやめましょう。
②差し歯が使えなくなる恐れがある
瞬間接着剤を使った時の問題点として、差し歯が使えなくなる可能性が高いことも挙げられます。
その場しのぎの行動によって結果的に費用が高くつく恐れもあるので、ガーゼなどで優しく包んでから容器で保管しておきましょう。
③歯周病や虫歯の原因になる
自己流でくっつけてしまうと唾液が穴に混入し、衛生的ではありません。
また隙間ができてしまう恐れもあります。
それによって細菌が入り込み、歯周病や虫歯のリスクも高まってしまうのです。
④虫歯がそのまま進行し、歯を失う原因になる
もしも中に虫歯ができてしまった場合、すでに接着してしまっているので対処することができません。
そうしていくうちに進行していき、最終的には残っていた部分も失うことになります。
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4)歯の接着剤はネットでは購入可能?
「歯の接着剤」で検索すると、青いパッケージの商品が多数表示されます。
その一つが「歯科技工用瞬間接着剤 αクイン (GELタイプ 20g×1本入)」。
ちなみに、ゲルタイプの他に水あめタイプも販売されていました。
しかし注意してほしいのは商品説明欄に「歯の詰め物やかぶせものを接着する用途では絶対にご使用にならないでください」との記載があるということ。
つまり、この商品は歯科技工物や模型の接着に使うものであり、実際の歯科治療に使うものではありません。
レビューを見ると差し歯に使用した人もいらっしゃいましたが、本来の用途とは異なるので決して使わないようにしましょう。
まとめ
・どうしてもつけたい時は入れ歯安定剤で代用
・薬局やネットでも歯の接着剤は売っていない
今回は歯が取れてしまった時の対処法等について解説していきました。
本文中でも申し上げたように、残念ながら自力で治すことはできません。
さらに無理やりくっつけることによって被害が拡大する可能性も高いので、
患部を清潔に保ちながら早めに受診するようにしてくださいね。
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