「鉄フライパンに黒い汚れがついた……これって何?」
「汚れがつかなくなる方法ってない?」
こんな疑問を解消します。
1)【鉄フライパンの黒い汚れ】の正体はなに?
2)黒い汚れの原因2つ
3)黒い汚れの落とし方2つ
4)黒い汚れが付かないようにする予防法
高温調理に向いてる鉄フライパンは、中華料理のほか様々な料理で活躍してくれます。
しかし気づいたら黒い汚れがついていた、なんてこともあるかと思います。
この汚れはいったい何なのでしょう。
また、どうやって落とせばいいのでしょう。
結論から申し上げますと、黒い汚れの正体はたんぱく質の焦げかコーティング剤が溶けたものです。
この記事では汚れてしまう原因や落とし方のほか、予防法についても解説していきます。
1)【鉄フライパンの黒い汚れ】の正体はなに?
鉄フライパンについた黒い汚れの正体は以下のどちらかである可能性があります。
・コーティング剤が溶けて焦げたもの
食材のたんぱく質が焦げたもの
鉄フライパンで肉や魚を焼く機会も多いかと思いますが、これらに含まれるたんぱく質は50℃以上で金属とくっつく性質を持っています。
これは「熱凝着(ねつぎょうちゃく)」と呼ばれるもので、この反応によって焦げつきが発生してしまうのです。
コーティング剤が溶けて焦げたもの
錆止めとしてフライパンに塗られていたコーティング剤によるパターンもあります。
鉄フライパンはフッ素加工のものと異なり、使う前の手入れが必要ですが、これが不十分のときに黒い汚れが発生してしまうことも。
手入れ方法についても後述するので、ぜひ最後までご覧ください。
2)黒い汚れの原因2つ
黒い汚れがついてしまう原因は主に以下の2点です。
・油の量&温度が不十分
①手入れが不十分
鉄フライパンは使う前に「油ならし」をする必要があります。
これは文字通りフライパンに油をならす工程で、これをしないと焦げ付きの原因になってしまいます。
また、使ったあとすぐ洗わずに放置してしまうと、残った食材がこびりつく原因に。
多めに調理した時もそのままにせず保存容器に移し替えるなどし、なるべく早くお手入れするようにしましょう。
②予熱&油の量が不十分
鉄フライパンは予熱をして表面温度を上げる必要があります。
温度が低いままだと食材がこびりつきやすくなるため、煙が出るくらい熱するようにしましょう。
また使用前だけでなく、実際の調理でも油が重要になってきます。
フッ素加工の場合は少しの油でも問題ありませんが、鉄フライパンの場合は多めに敷くのがポイントです。
フライパンをよく熱し、そのあと油を敷いて馴染ませましょう。
3)黒い汚れの落とし方2つ
ここでは基本的な落とし方と重曹を用いた方法の2点を紹介します。
①基本的な落とし方
・金たわし
・クレンザー
①普段通りに洗う
②強火で熱する(フライパンから煙が出始め、そして出なくなるまで)
③自然冷却させ、冷めたら金たわしとクレンザーで汚れを落とす
④水で洗い流しながら汚れの箇所を確認し、全体が銀色になったら終了
⑤油ならしを行なう
②重曹ペーストを用いた方法
・水
・重曹
・ラップ
・金たわし
①重曹と水を2:1の割合で混ぜ合わせてペースト状にする
②フライパンの黒い汚れ部分に乗せ、しばらく置く(ラップでカバーするとより密着する)
③金たわしを用いて汚れを落とす
4)黒い汚れが付かないようにする予防法
鉄フライパンでは「油ならし」と「油返し」という工程が重要な役割を果たします。
①油ならし(シーズニング)
油ならしは初めてそのフライパンを使用する前や錆等のお手入れ後に行ないます。
これによって油が馴染みやすくなり、焦げ付きを抑制することができます。
①フライパンを中火で2~3分熱する
②一度火を止めて油を0.5~1カップ入れ、全体に行き渡るようにゆっくり回す
③弱火にかけ、3分ほど熱する
④火を止めて油をオイルポット等に戻し、フライパンは自然冷却させる
⑤キッチンペーパーで油を拭き取る(フライパンに油を馴染ませるようなイメージ)
②油返し
調理前に毎回行なってほしいのは「油返し」という工程です。
フライパン全体の温度を均一にし、油を馴染ませることによって焦げ付きを抑制する効果が期待できます。
①フライパンを中火で2~3分熱する
②油を大さじ3程度入れて弱火で3分熱する
③火を止め、油をオイルポットに戻す
まとめ
鉄フライパンには事前の手入れが必要だったり、調理時に油をしっかり敷く必要があったりと、フッ素加工フライパンとは扱いが異なります。
最近鉄フライパンを使い始めた方は特に慣れないかもしれませんが、今回紹介した方法をしっかり行なうことで黒い汚れがつきにくくなるでしょう。
少し大変かもしれませんが、鉄フライパンは正しく使えば”一生もの”にもなります。
育っていく様子も楽しんでいきましょう!
コメント